「ライトノベル」の書籍・ムック
拷問魔女
拷問魔女 2
絶望の問題作・戦慄の第2弾。魔女と魔女の邂逅の末に…「拷問して殺すって決めてるから」。ドキドキとワクワクの波状攻撃開始。 人魚災害によって横浜の過半が崩壊してから、三年以上の月日が流れた。 毒によって超常の力を得た魔女たちは、 野放図にその力を振り回しては多くの被害を出していた。 魔女狩りも日災対も消えた日本で、 猖獗する魔女の愚挙に歯止めを利かせるものはなかった。 人魚に被災し両親を喪ってから心を閉ざしていた少女、 虹彩の魔女蛞頭巳蛙は、肺胞の魔女に襲われる。 命の危機に陥ったミアを救ったのは、 拷問の魔女を自称し魔女を惨殺して回る少女、髄鞘の魔女泥雨有果だった。 怒りに衝き動かされて苛烈な暴力をふるうアリカの―― 拷問の魔女の姿に、ミアは、恋をした。 そしてミアは、アリカにすがった。 「わたしを……相棒にしてください」 アリカは、応じた。 「いっしょに殺そう、ミア」 傷つき歪んでしまった真冬の都市を、アリカとミアは狩場と定める。 傷つき歪んでしまった魔女たちを、付け狙い、追い詰め、拷問し、殺していく。 怒りによって固く結ばれた、拷問の魔女として。 一方で、人魚災害を引き起こした右目の魔女と魔女狩りは、 配信者として大成していた。 あたたかな家に住み、愛する人が傍にいて、何もかも満ち足りながら、 それでも魔女狩りは罪の意識に苛まれていた。 その身に刻まれた不死の毒は魔女狩りに自ら死ぬことを許さず、 魔女狩りの心は、ゆっくりと擦り切れつつあった。 右目の魔女は、私は、誓う。 なにもかもが終わってしまった世界で、 どこかにまだ残っているかもしれない私たちの物語を、見つけ出すと。 私は君を、無価値な生に縛り付けてしまったのだから。 私は君に、恋したのだから―― 街も心も損なわれた横浜で、被災者たちの群像劇が幕を開ける。
- 著者名: 中野 在太 著 / とよた 瑣織 絵
- 定価:858円(税込)
- 発売月:2023年7月
傭兵団の料理番
傭兵団の料理番 16
グランエンドの国主の城からやって来た六天将の長、ミコトによる監査が終わった。 結果は問題なしと判断され、ミコトはアユタ姫の命令によって シュリの過去を探るために、シュリのことを最もよく知っていると思われる テビス姫の周辺を探るために、ニュービストへと旅立った。 その後、シュリはネギシに特別な料理を作ってほしいと催促され、 困った事態に陥る。 アユタ姫専用の料理人として赴任しているシュリとしては、 アユタ姫以外の個人のリクエストに応えると問題になる 可能性があるため断ろうとするものの、勢いに押されて了承してしまう。 そんなとある三日月の夜。 シュリと親しく月見酒を楽しんだことで油断したネギシは、 あることをみんながいる前で言ってしまった。 その場では問題にならなかったものの、自身の迂闊さを恥じたネギシは シュリを避けるようになってしまう。 謝罪する状況を見いだせないネギシが悩んでいたところ、戦の報せが入る。 出陣した先の野営地にて、ようやくネギシはシュリに謝罪することができた。 しかしシュリは、ふとしたことでアユタ姫たちに正体を知られ、 グランエンドの支配者を取り巻く闇と自身の境遇を話すこととなった。 アユタ姫たちは信長の存在を知り、打倒することを誓った。 自身が戦うべき本当の敵を改めて見定めたアユタ姫たちのために 朝食の用意をしていたシュリだったが、耳に届いてきたのは鬨の声。 大勢の敵の集団が襲ってくるところだった。 戦ううちにネギシたちとはぐれてしまったものの、 敵の襲撃からなんとか逃げ出したアユタ姫とシュリ。 森の奥の洞窟に逃げ込み、雨と寒さを凌ごうとするが、 冷えきった体を温めるものは何もない。 そんな中、アユタ姫は低体温症に陥ってしまい……。
- 著者名: 川井昂 著 / 四季童子 絵
- 定価:847円(税込)
- 発売月:2023年5月
察知されない最強職(ルール・ブレイカー)
察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 12
想像もしなかったなりゆきで、たったひとり 異世界のとある場所へと戻ってしまったヒカル。 そこは存在自体が「おとぎ話」とも言われるような ダンジョン「ルネイアース大迷宮」だった。 ヒカルをここに連れてきた張本人であるソアールネイ=サークは、 今いる場所がちょうど大迷宮の中間であると言い、 さらに深く潜れば「魔術の真髄」を見ることができると促すが、 ヒカルは日本にひとり残したラヴィアが心配で、地上を目指す。 大迷宮は自然を模した巨大空間になっており、 ヒカルはそこでさまざまな生き物と宝箱を発見することになる。 その大迷宮にはモンスターを討伐するべく獣人王ゲルハルトが 先遣隊を率いて乗り込んでいたのだった。 しかしその消息が途絶えてしまったためにこれを救うべく冒険者が派遣された。 「東方四星」の4人も、ランクAパーティー「蒼剣星雲」、 ランクB「キンガウルフ」とともに、援軍として大迷宮へと向かう。 迷宮内部のモンスターはゲルハルトが討伐したおかげで多くはなかったが、 第6層で、なぜゲルハルトの消息が途絶えたのか、その理由を知ることになる。 立ちはだかっているのは通常サイズをはるかに超える大きさのキマイラであり、 ゲルハルトはこのバケモノを相手に何日も戦い続けていたのだった。 一方、日本に残されたラヴィアは自分のできることをしようと決意する。 まず連絡を取ったのはヒカルの知り合いでもある葉月であり、 葉月とラヴィアは行動をともにすることになる。 日本では日本の、異世界では異世界での戦いが始まった。
- 著者名: 三上 康明 著 / 八城 惺架 絵
- 定価:858円(税込)
- 発売月:2023年4月
はたらけ!おじさんの森
はたらけ!おじさんの森 4
ライオン族のあにまる、ライオネスが島リーダーを務める完全武闘派の異色島、 ぶどう島と友好関係を築いた、サラリーマン森進率いるおじさん島。 今まさに、島ランキング一位と二位の島との同盟締結式が行われようとしていた。 そこに集まったのはふどう島の傘下島のおじさん達。 「あー、いやはや、私は小森健三郎(50歳)。ショーバイショーバイ島のリーダーです」 「俺達、天上天下唯我独尊島だぜ! リーダーの森之丞佑季(38歳)だ! 夜露死苦!」 「ホンカンは森田雁馬と申します(43歳)。GANMA島のリーダーで、 警官をやっております!」 おじさん、おじさん、おじさん。右を見ても左を見ても一癖二癖もある、 おじさんだらけ。 シリーズ最高のおじさん濃度の高さに、あなたはついていける!? そして進司会の下、開催される第一回おじさん超会議! 「最高のおつまみはなんだ?」という永遠の命題に、 おじさん達が大激論を繰り広げる!!! そんなテンションにあにまるの子供達は、ついていけるのかッッッ!!?? そして、ネコミ達はフラワー島に子供達だけでお泊まり。 ワクワク気分の子供達を見送るおじさん達は寂しさと心配に満ちた表情で、 まるでお通夜のよう。 子供達のいなくなった島の夜を、おじさん達は耐えられるのかッッッ!!?? 更には借金システム導入に木林のプログラミング授業の他、 不思議な島の謎に名探偵ネコミちゃんが挑む!? おじさんとあにまるが織り成す、のんびり無人島ライフ第4巻、ここに開幕!
- 著者名: 朱雀伸吾 著 / 深山フギン 絵
- 定価:814円(税込)
- 発売月:2023年3月
最強タンクの迷宮攻略
最強タンクの迷宮攻略 5
アバンシアにて日常を送っていたルードだったが、 近隣でゴブリンの巣が発見されたと報告を受ける。 時を同じくしてニンから、行方不明になっている 聖女の捜索を手伝ってほしいと依頼を受ける。 ゴブリンの巣内部に聖女と思われる反応を確認したルードは、 仲間たちともにゴブリンの巣の攻略へと向かう。 ゴブリンの巣の攻略を行うとそこには依頼にあった 聖女ミーティの姿があった。 ミーティを保護して一件落着と思っていた矢先、 ミーティから新たな依頼を出されることになる。 「魔物に襲われているイージス村を救ってほしい」 そうミーティから依頼を受けたルードたち。 そんな時、異様な魔力を持つ魔王リービーが姿を見せた。 突然の魔王の登場に警戒するルードだったが、 その魔王は異常なほどにミーティに懐いていた。 ミーティとリービーの話を聞き、イージス村の救助へと 向かうことを決意したルードは仲間たちとともにイージス村へと向かう。 イージス村を襲う魔物の原因は、リービーが作った迷宮だった。 だが、その迷宮はリービーの制御から手を離れてしまっていて、 一度迷宮を攻略する必要があった。 すぐに皆とともに迷宮へと入ったルードたちが順調に内部を攻略していき、 迷宮の最奥でリービーのコピーと戦うことになる。 リービーコピーとの戦いでは、これまでの魔王たちとの戦いで 成長していたルードたちが優勢に立ち回っていくのだが----。
- 著者名: 木嶋 隆太 著 / さんど 絵
- 定価:792円(税込)
- 発売月:2023年2月
薬屋のひとりごと
薬屋のひとりごと13
西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たちは、 また以前の仕事に戻る。 蝗害、西都のお家騒動からようやく離れることができて、 平穏な日々が戻ってくるかに思えたが――。 猫猫が帰って来てもまだその友人たちに居候されて困る羅半。 上司のげんこつを食らいながら、毎日面白そうなものを探す天祐。 面倒くさい客の相手をしながら、どのように技女を引退するか考える女華。 弟の恋についてあれこれ画策する麻美。 お嬢さまの心境に不安しかない燕燕。 言動と心境にずれが生じ、ちぐはぐな行動ばかりしてしまう姚。 蝗害の災禍にたった一人立ち向かい、生きて西都に戻った羅半兄。 西都でも中央でもそれぞれ違う人生があり、 皆が皆、自分なりの悩みを抱えて生きていた。 猫猫といえば、壬氏の思いに対して素直になる道を選ぶ。 ただ、そこに大きな問題が存在することも理解していた。 官僚の中には玉葉后の息子が東宮にふさわしくないからと、 他の皇族を立てようと考える者たちがいた。 壬氏はもとより、梨花妃の皇子や、 数代前の皇族の血筋までたどろうとしている様子。 国の頂きに近い者には平穏な日々など望むべくもない。 今巻は猫猫のゆかりの人々の視点からも、人生を見ていく。 彼ら、彼女らはどう考え、どう生きていくのか。 また、猫猫は壬氏をどう受け止めていくのか。 都の人々のそれぞれの思いが大きく動いていく。
- 著者名: 日向 夏 著 / しのとうこ 絵
- 定価:770円(税込)
- 発売月:2023年2月
私はサキュバスじゃありません
私はサキュバスじゃありません 6
新勇者アルティナはカインと決闘したものの和解して、 仲間に加わることになった。 そしてリズことリーズリンデたちの学園へと編入して、 新たな道を歩み始める。 人見知りするアルティナは、慣れない環境に 戸惑いながらも良き学友にも恵まれて、 学園での生活に少しずつ馴染んでいく。 一方、勇者チームでも新メンバーの歓迎会として 女子会が行われ、アルティナはシルフォニアたちと親睦を深めていく。 当のアルティナはカインとの恋の進展を あれこれ聞かれて困ったり照れたりするが、 そんな腹を割ったぶっちゃけた話によって 彼女たちの絆はどんどんと深まっていった。 親睦を深めるカインガールズの中で、リズことリーズリンデだけは 「カイン様と私では全く釣り合いが取れませんので……」 と距離をおくようなな発言をしていた。 リズは本来勇者カインの恋人であった。 しかし彼女の記憶が消えてしまったために、 その関係性も白紙に戻っていた。 それではあまりに不憫だと、かつての仲間たちがお節介を焼き始める。 リズの恋を応援するために彼女と勇者カイン、 二人っきりによる海への旅行プランを計画し始めたのだ。 仲間に騙され、仕組まれたデートをする 羽目になってしまったリズとカイン。 そこで二人の仲は進展するのか? 海での水着デートは上手くいくのか? 仲間たちのフォローはちゃんとしたものとなっているのか? リズの恋の戦いが今、始まる。 ――その一方で、カインたちは気付いていなかった。 この海に世界の真実を知る者が潜んでいることを……。 リズのサキュバスの力の根本を担う人物が存在していることを。 この真夏の刺激的なビーチ、どこまでも開放的な広い海…… そこでリズの本当の力と恋心が解放される。
- 著者名: 小東 のら 著 / 和鯖 絵
- 定価:770円(税込)
- 発売月:2023年2月
小さな魔女と野良犬騎士
小さな魔女と野良犬騎士 8
「戦う乙女達の庭園」という呼び名に偽りはなかった。 生徒会役員の一人、アントワネットの凶行を退けたのも束の間、 今度は風紀委員を名乗る連中がアルトとテイタニアの前に現れた。 学園の治安を守る名目で一戦交えると思っていたが、 風紀委員長のニィナは生徒会長のウツロと対立する立場で、 彼女をその座から引きずり下ろす為に囚われたアントワネットの対話を、 悪事を暴いたアルト達に対する筋道を通す為に現れたのだ。 学園内の権力闘争には興味は無いが、 ウツロには外敵因子と関わりの疑惑があり、 何よりも負けっ放しなのは癪に障るので、とある条件をつける。 アルト達にとって、外敵因子の存在を暴くには避けて通れないウツロとの対決。 だが、色気たっぷりの図書委員クワイエットや、 物わかりのいい生徒会役員のオルフェウスから、彼女の過去と心の中の虚構を知る。 ついでに美少女連中を集めプールで遊び倒したり、 花壇の手入れをしたりと学生っぽい束の間の青春も満喫する。 しかし、戦う乙女の宿命とやらはそんな甘い場所じゃなかった。 ウツロの過去に触れる過程で浮き彫りになってきたのは、 魔剣ネクロノムスとテイタニアが抱える秘密。 普通の人間なら暴くことに躊躇いを見せるだろうが、 彼女の纏う怨念が進む道行きの足かせになるのなら、 容赦なく叩き切るまで。 愛の女神が見守る庭園で望むものを勝ち取るには、 戦って戦って戦い抜くしかない。 そして暴き出された復讐の刃は記憶と記録を喰らい尽くし、 アルトとテイタニアの運命を導く。
- 著者名: 麻倉 英理也 著 / 西出 ケンゴロー 絵
- 定価:847円(税込)
- 発売月:2023年1月
ホワイトルーキーズ
ホワイトルーキーズ 3
研修医だって恋もクリスマスも楽しみたい! 現役医師が書くリアルすぎる青春物語。地方病院が抱える理想の罠と光と影とは?
- 著者名: 佐竹アキノリ 著 / ふすい 絵
- 定価:1,540円(税込)
- 発売月:2022年12月
察知されない最強職(ルール・ブレイカー)
察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 11
日本へと戻ったヒカルとラヴィアを、突然カメラのフラッシュが捉えた。 「東方四星」と同じマンションに偶然住んでいた新聞記者、佐々鞍綾乃との出会いである。 彼女に撮られた写真を取り上げようとしたヒカルだったが、 あまりに記者としてポンコツな彼女が気の毒になり、 写真を消すのと引き替えに「隠密」を駆使して彼女にスクープネタを渡すことにする。 それは現職の大臣と政治家秘書が絡む、大規模な汚職事件だった。 一方、ヒカルと入れ替わりにポーンソニア王国に戻った「東方四星」は ポーラと合流するのだが、こちらでも予期せぬ大問題が起きていた。 聖ビオス教導国に突如として出現した巨大な山。 そこには伝説やおとぎ話として知られていた「ルネイアースの大迷宮」 が存在する可能性があり、さらに大量のモンスターが山の外にあふれていた。 モンスターを倒すのが急務だったが、国力の衰えたビオスでは対応が難しく、 冒険者「東方四星」にも討伐隊として白羽の矢が立った。 迷宮攻略にどれほどの時間が掛かるかわからないため、 日本に戻ったばかりのヒカルたちを呼び寄せる 必要があると判断したソリューズやポーラ。 彼女たちは、「世界を渡る術」を使っているいつもの古びた倉庫に向かうのだが、 老朽化した倉庫は解体が済んでおり、 そのせいで「世界を渡る術」の実行ができなくなっていた。 そんなことが起きているなど知るはずもないヒカルとラヴィアは、 ポンコツ新聞記者の綾乃に振り回され、汚職の舞台となっている 藤野多町までやってきていた。 そこでヒカルが出会うのは、科学全盛の日本においてはあり得ないような 「神秘の山を守る生き方」に固執している老人と、 老人を恫喝している敵対勢力だった。 ヒカルは、その不器用な生き方をしている老人を救うべく行を起こす。
- 著者名: 三上 康明 著 / 八城 惺架 絵
- 定価:836円(税込)
- 発売月:2022年12月